MORTEX(モールテックス)

MORTEX(モールテックス)はベルギーのBEAL社が開発した左官塗材。天然の石灰を主成分とする鉱物性の薄塗りモルタルです。

防水性にすぐれているほか、豊富なカラーリング、耐久性の高さ、肌触りの良さなど、性能が高い素材となっています。

また、レンガ、タイルなど、様々な下地に接着が可能です。リフォームやリノベーションの際に、既存の壁や床を剥がす必要がありません。

性能の高さとデザイン性をともに備えたMORTEX(モールテックス)を住宅に取り入れてみませんか!

MORTEXの施工手順

01. 塗り付け

02. 乾燥
03. 研磨
04. 水洗い
05. オイル塗布
06. 仕上がり

珪藻土(けいそうど)塗り

建材や内装材に含まれる揮発性の化学物質によって、室内の空気が汚染され、深刻な健康障害を引き起こすシックハウス症候群が社会問題となっています。

そのような中、現在見直されているのが左官による自然素材の利用です。特に、珪藻土(けいそうど)を使った壁には、保温・防音・調湿などの特長があり、その高い機能性に注目が集まっています。

珪藻土は、プランクトン(藻類)の死骸が、海底や湖底に長年にわたって堆積してできた粘土状の泥土です。珪藻土の微細な粒子の中には、無数の細かい穴があいており、空気の層を形成しています。この空気層が、湿気を吸収したり、断熱や遮音、脱臭効果を発揮します。もちろん、珪藻土の中に人体に有害な物質は含まれておりませんので安全です。

古来より使われてきた自然素材である珪藻土は、その機能と安全性が見直され、現在、建物の内外装として使われています。

珪藻土塗りの利点について

01. 高い吸放湿性


空気中の湿度が高い状態では、珪藻土が多量の水分を吸収し、乾燥状態になると逆に水分を空気中に放出します。珪藻土が持つ優れた吸放湿機能は、快い住まい心地を提供します。

02. 脱臭効果


珪藻土は非常に高い脱臭効果もあります。煮干しを入れたビンにゴルフボールほどの珪藻土の固まりを入れて密閉し、一時間ほど後に臭いを嗅いでみると、煮干しの臭いがほとんど消えてしまいます。これも珪藻土が古くから内壁材として利用されてきた理由の一つです。

03. 耐熱性・断熱性


珪藻土がコンロや耐火レンガの原料に使われてきたことが示すとおり、珪藻土は燃えませんし、万一火災になった時でも熱によって有害物質を出すこともありません。また、珪藻土の微細な空気層が断熱効果を発揮し、熱や冷気などの温度変化からガードします。

04. 安全性


シックハウス症候群への一番の対策は、室内に有毒な化学物質を含む素材を使わないことです。珪藻土は天然素材ですので、人体に有害な物質は含まれていません。

05. 本物が持つ質感


下地処理・下塗り・上塗り・仕上げ処理と職人の技で工程を重ねていく珪藻土塗りの内装と、ビニールクロス1枚を貼っただけの内装とでは、当たり前ですが質感が全く異なります。珪藻土塗りの優美で落ち着いた空間には、住む人を飽きさせない味わい深さがあります。それこそが本物だけが持っている質感なのです。

本漆喰(ほんしっくい)塗り

漆喰は、消石灰に糊、スサなどを混ぜた日本独自の塗り壁材です。壁材としての漆喰には、防火・防水・調湿性・抗菌・防虫などのさまざまな機能のみならず、その清廉な白さと重厚な質感は、建築物に流麗な趣を持たせます。さらに漆喰は、時の経過とともに徐々にその強度を高めながら、自然素材だけが持つワビの風情を醸します。

素材がシンプルであるが故に、高度な熟練技術が求められる漆喰塗りには、昔も今も左官職人としてのプライドが塗り込められています。

石灰石(せっかいせき)を高温で焼くと、生石灰(きせっかい)という純白の固まりができます。これに水を加えると熱を出しながら固まりが崩れて、最後に粉状になります。この粉状のものが消石灰(しょうせっかい)という漆喰の主原料です。

消石灰は、左官の漆喰材以外にも、さまざまなことに利用されています。消石灰のアルカリ性を利用した酸性土壌の中和剤として畑にまかれたり、セメントの原料、製鉄、排ガスの浄化、さらに水害時の消毒剤として散布されたりします。さらに身近なものでは、運動場のライン、お菓子や海苔と一緒に入っている乾燥剤、こんにゃくの凝固剤などです。

純白で機能性に優れたこの消石灰を、建築物の内外壁用材として利用するために、昔から多くの工夫が施されてきました。壁や天井に塗りつけても、簡単にヒビが入ったり、砕けて落下してしまっては壁材としての利用価値はありません。

そこで、日本では材料の伸びを良くし、急速な乾燥を遅らせるための「糊(のり)剤」と、乾燥する過程でヒビが発生しないよう麻やワラでできたスサという「つなぎ剤」が用いられました。そして、これらを調合したものが漆喰と呼ばれる壁材になります。

漆喰塗りは日本のお城の内壁や外壁によく使われています(写真は今治城)。ローマ時代や古代ギリシャの建物などにも使われており、古くから世界中で使われてきた材料です。

本漆喰塗りの利点について

01. 優れた調湿効果


漆喰には細かい穴がたくさんあいています。湿度が高いときには湿気を吸い、乾燥しているときには水分を放出してくれます。お部屋の湿度を年間を通じて快適な状態にしてくれる効果があります。また結露防止の効果もあります。

02. デザイン性


漆喰は和のイメージがありますが、世界中で使われている材料です。和風の家だけではなく洋風の家にもマッチします。漆喰のデザインは豊富で、家の雰囲気や好みに合わせることができます。

03. 耐火性


漆喰は燃えにくい素材です。耐火性に優れているという理由から、城壁や蔵などには漆喰が使われてきました。万が一、失火してしまったとしても部屋全体に火が広がりにくいのが特徴です。また、自然素材のためダイオキシンなどの有害物質を発生することはありません。

04. 耐久性


施工してから長期間経っても見た目の劣化が起こりにくいのが漆喰の特徴です。また、漆喰は消石灰を主な原料としており、静電気が発生しにくい性質があり、ゴミやホコリが付着しにくく、家をきれいな状態に保つことができます。

自然素材の本漆喰はシックハウス対策にも

平安時代の初期には、壁材として漆喰が使われるようになりましたが、石灰を作るために大量の燃料が必要なことと、糊剤として高価な食料である米が使われていたことなどの理由で、漆喰は大変貴重でした。そのため、寺院や宮殿などで限定的に利用されたに過ぎませんでした。しかし安土・桃山時代の戦乱期になると、耐火性にすぐれた漆喰が注目され、城郭の壁面や軒裏に利用されるようになります。そして江戸時代に入り、全面漆喰の姫路城が建立され、白鷺城の別名が示すとおり、白亜の輝きは現在でも色あせていません。

江戸期になると、高価な米粥の糊剤に代わって、海藻を煮詰めて製造する安価で作業性の高い糊剤が登場し、これによって漆喰が広く普及することになりました。漆喰は経済力のある商人の土蔵などに盛んに使われはじめ、それと同時に装飾や意匠性を競う華麗な左官職人の技術が開花しました。漆喰は、防火防水という実用性のみならず、その財力を誇る象徴になったのです。

しかし、戦後の経済復興や高度経済成長期を通過する中で、建築施工が安く・早く・簡単にできる工法へと大きくシフトし、技術や手間のかかる漆喰塗りなどは敬遠されるようになりました。工業製品の外壁パネルをねじ止めしたり、合板を打ち付けた上からクロスを貼る作業であれば、アルバイトの大工でもこなすことができます。

効率だけが重視された建築工法が社会問題となったのがシックハウス症候群です。工業製品の建材から少しずつ漏れ出す有機系のガスが室内を汚染し、人体にさまざまな悪影響を及ぼします。住宅の機密性が高まったこともあり、その危険性はすでに無視できないレベルに達しています。行き過ぎた効率性の歪みが健康被害となって現代社会に現れていると言っても良いでしょう。

現在、さまざまなシックハウス対策をうたう商品が広まっていますが、結局、自然素材に勝るものはありません。その自然素材である漆喰は、防火・防水・防かび・防虫・抗菌・調湿などの機能を備えた上、堅牢性と装飾性に優れる最高の壁材であることに昔も今も変わりません。漆喰塗りが安全性の重視や環境問題などによって、再度脚光をあびていることは、左官事業者として大変喜ばしいことですが、それとともに、日本の風土の中で千数百年にわたり培われてきた漆喰の施工技術を、将来に伝えていかなければならないと強く思います。

職人がていねいに施工させていただきます。安全性の高さと美観の面から、リフォームの際には非常に人気がございます。